狂言ミュージカル「柿山伏」「ぶす」
「柿山伏」と「ぶす」の二作品は国語の教科書にも取り上げられており狂言の中でもっとも有名で、親しまれているものです。
狂言を全く知らない人、伝統芸は難しいと思っている人は多いのではないでしょうか
「狂言ミュージカル」は、初めて狂言に出会う人たちに、日本の伝統芸能の深さを伝えながら、歌や踊りで、わかりやすく見て頂ける作品です。
大らかで人間味溢れる狂言を、ミュージカル仕立てでテンポ良く、親しみやすく楽しんで頂きます。
また、昔の狂言では行われていたという観客参加のシーンもあり、観るだけの楽しさだけでなく、参加する楽しさも体験。
これをきっかけとして、日本の素晴らしい文化「狂言」に興味を持っていただければ。
「ぶ す」
太郎冠者、次郎冠者の二人は、主人に留守番を頼まれます。
「あの桶の中にある”ぶす”は猛毒なので、私が留守の間、絶対に近づかないように!」
ぶすが気になって仕方がない太郎冠者と次郎冠者。恐る恐る覗いた桶の中には、おいしそうなお砂糖が。
あまりのおいしさに全部食べてしまった二人は、帰ってきた主人に
「大切なお留守番なので、寝てしまってはいけないと相撲を取ったときに大事な宝を壊してしまいました。もはや生きてはいられないと、猛毒のぶすを食べたのですが死にません!なんて丈夫な命でしょう」
とうたいます。
けれど、やっぱりふたりはこっぴどく叱られてしまいます。
「柿山伏」
修行でおなかペコペコの山伏は、柿の木に登って食べ放題。
そこへ柿の木の持ち主が現れて、山伏をこらしめようと考えます。
「あそこにいるのはサルだ。サルならキーキー鳴くはずだ。鳴かないなら人間だ!!弓を持ってこい!」
山伏は一生懸命柿主が言う動物の鳴きまねをしていましたが「鳶は飛ぶものだ」と言われて柿の木から落っこちてしまいます。
怒った山伏は家に連れて行って看病しろ、と命令します。
しかし、柿主は山伏を置き去りにして、帰ってしまうのでした。
狂言ミニ解説・ワークショップ
2作品の間には、狂言って何?どういうものなの?
他にはどんな作品があるの?などわかりやすい解説と
終演後に狂言の立ち座り、歩き方などを体験。
質問コーナーもとても好評です。
客席からの声
- またみたーーーい!
- 楽しかったです。ぶす、は分かっていてもおもしろい。ミュージカルだけど狂言、狂言だけどミュージカルって、やっぱりちょとと不思議だけど、新しいジャンルでいいなぁ
- ワークショップの「あおぐぞ、あおぐぞ」が楽しかったです。同じことをくり返すのがおもしろいです。
- ワークショップで笑い方や立ち方や座り方を体験して、大きな声を出すのがむずかしかったけど楽しかったです。
- ぶすの、いいわけをするところがおもしろかったです。700年前からあるのがびっくりしました。
- 最初はむずかしいのかなって思っていたけれど、狂言ってたのしいなって思いました。
- 山伏がおもしろかったです。たいいくかん全体に声がひびいてすごいなとおもいました。
- 狂言ミュージカルというものを初めて耳にし、新鮮でした。狂言がすんなり頭に入ってくる楽しさ。やみつきになりました。
上演時間 | 約60分(休憩なし) |
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人数 |
出演者 4名 スタッフ 2~3名(会場条件により変更) |
会場条件 |
ホール・体育館・多目的室 |
舞台準備 | 約4時間 |
舞台撤去 | 約1時間 |