狂言ミュージカル「棒しばり」「釣り狐」
約700年前から伝わる笑いの芸術を親しみやすく
狂言を全く知らない人、狂言は難しいと思っている人は多いのではないでしょうか。
「狂言ミュージカル」は、初めて狂言に出会う人たちに、日本の伝統芸能の深さを伝えながら、歌や踊りで、分かりやすく楽しく見ていただける作品です。
大らかで人間味溢れる狂言を、ミュージカル仕立てでテンポ良く。この狂言ミュージカルシリーズをきっかけに、狂言に興味を持てたという声も多数戴いています。
「棒しばり」
太郎冠者と次郎冠者は、主人の酒を盗んで飲む悪い癖があります。
ある日主人は、外出する際、一計を案じ、まんまと次郎冠者の腕を棒にくくりつけ、
太郎冠者を後ろ手に縛り上げることに成功。主人は意気揚々と外出していきます。
残された二人は、なんとか酒が飲めないかと知恵を絞ります。
そして、不自由な恰好のまま、互いに相手に酒を飲ませる方法を考えつきます。
そうなれば、あとは飲めや歌えやの大宴会。そこに主人が帰ってきてしまい……!
「釣り狐」
猟師に一族を釣り取られた狐は、猟師の伯父の伯蔵主という僧に化けて猟師のもとへ。
伯蔵主が恐ろしい狐の祟りを語ると、怯えた猟師は狐釣りをやめることを決心。狐釣りの罠を捨てます。
しかし、狐はその罠の餌の油揚げを見たから、たまらない。狐は誘惑に負けて食べてしまいます。
それに気付いた猟師は、罠を仕掛けて待ち構えます。
やがて本性を現した狐がやってきて油揚げに飛びついて、罠にかかりますが……。
狐の形態を、日本では珍しいコントーション(軟体芸)を用いて演じます。
狂言ミニ解説・ワークショップ
2作品の間には、狂言って何?どういうものなの?
他にはどんな作品があるの?などわかりやすい解説と
終演後に狂言の立ち座り、歩き方などを体験。
質問コーナーもとても好評です。
客席からの声
- おもしろかったです。分かりやすく楽しめました。衣装素晴らしい!
- 「狂言ミュージカル」というものを初めて耳にし、新鮮でした。狂言がすんなり頭に入ってくる楽しさ。やみつきになりました。
- 狂言とミュージカルをコラボすることで、狂言の入門編ですね。
狂言ならではの足の動き、台詞の言い回しとミュージカルの歌が入ることで、ストーリーがわかりやすくなっていますね。日本の伝統芸能を身近に感じる作品です。 - 初めて狂言をみました。現代風にアレンジされているおもしろさと古典の調和が良かったです。また観てみたいです。
- 狂言などの日本の古典芸能を生で観たことはありませんが、解説を聞いてからの舞台だったので、解りやすかったです。
テンポがよく、あっという間に終わった感じでした。狐の音も立てない軽やかなステップが狐らしく、また、流石だなと思いました。 - 「棒しばり」では、太郎冠者と次郎冠者がどうしてもお酒が飲みたくて棒に縛られたり、手を縛られたりしても頭を使ってお酒を飲んでいる姿が、賢いなと思った。
「釣狐」は狐役のユニコさんの身体の柔らかさに驚いた。
上演時間 | 約70分(休憩なし) |
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人数 |
出演者 4名 スタッフ 2~3名(会場条件により変更) |
会場条件 |
ホール・体育館・多目的室 |
舞台準備 | 約4時間 |
舞台撤去 | 約1時間 |